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資格を取得したい人の心。その裏の理由にせまる!

「本当の私を知ったら、誰も相手にしてくれなくなる」という不安

理事長の辻耀子(つじようこ)です。

突然ですが。
「悟りとは、苦しみの終わりである」

この言葉は、かの有名なあのかた、そう、あのかたのお言葉ですよネ。

え?知らない?
悟りを得た途端、髪の毛がパンチパーマになっちゃった、大昔のインドの王子様ですヨ。

今回は、「資格を取って幸せになる人と、資格を取っても苦しい人生から抜けられない人」について書いてみますねっ。

(「苦しい人生から抜けられない」という表現は大げさかも知れないですネ。
「いつまでも自分に自信が持てない人」
「だからいつもどこか不安で、安心できない人」
「今のままの人生でいいと思えないのになかなか変われないなぁ、と思ってる人」
という意味です。)

少し話はそれますが、友人のエステティシャンが以前、こう話していました。

「エステを受けて、お肌が綺麗になって、みんなハッピーな気分になると思うでしょ? ところがそうじゃないの。ハッピーになる人と、綺麗になって余計に落ち込む人が居るんだよね」

すかさず私は「どういう事?」と聞き返しました。

「お肌が綺麗になって周囲から褒められても、素直に喜べる人ばかりじゃないみたい。自分の内面とのギャップに苦しみ始める人がいるの。『本当の私は性格も悪いし、素顔の私は全然パッとしないし』って。」

エステに来れば来るほど、人から見られる自分と、自分だけが知る本当の自分の内面とに
ギャップが生まれて、どんどん苦しくなる人がいるのよ」

…つまり、
『本当の私を知ったら、誰も相手にしてくれなくなる』
というような焦り、不安感。

この気持ちが出てくるので、慌ててまたエステに行く。

そして新しい化粧品を買う。

そしてお肌を綺麗にした分だけ、落ち込んで「ホントの自分がバレる恐怖」に駆られる…。

「この悪循環から抜け出せないまま、どんどん不安感と自信のなさのぬかるみにハマっていっちゃうお客さんがいるのよ」

と、エステティシャンの友人は言っていました。

このお話と『資格を取っても人生が変わらない人・ハッピーになれない人』の心は、とても似ています。

ところで、レイキの世界にも「資格」のようなものが存在するんですネ。

それは資格と言うと大げさかも知れませんが、「レイキが使えるようになるための講習」(アチューンメント講座)があります。

先日、外国人のレイキ実践者女性と話していたときのこと。

「私、レイキの初級講習はカナダ人のレイキティーチャーから受けたんだけど、中級の講習は日本の有名なレイキティーチャー・○×さんから受けたい。それは可能かしら」と彼女は私に言いました。

「なぜ?」とお聞きすると、「カナダ人のマスター(先生)に、特に不満があるわけではない」との事。

「だけど、レイキは日本発祥のものだから、日本人の有名なティーチャーから受講したほうが
格好が付くというのか、ハクが付く気がするの。だから日本人の先生から受けたいわ。カナダ人のティーチャーなんて…誰に自慢出来るの?」

というお話。

私に、日本人レイキティーチャーの○×さんへの取次ぎをして欲しいとのことでした。

(※レイキを知らないかたへ。少しだけ補足説明をさせて下さい。

レイキには、レイキが手のひらから出るようになるため・上手に使いこなせるようになるために、アチューンメント講座という講習があります。

それは4つの段階から成り立っています。

初級講座=1stディグリー
中級講座=2ndディグリー
上級講座=3rdディグリー
師範研修=ティーチャー・ディグリー

の4つです。

当協会でも、日本伝統式レイキのアチューンメント講座を開催しています。)

「今の自分では不十分」が資格取得の動機?

話を戻します。

この外国人レイキ実践者の女性は、とてもステキなかたです。

けれどもいつも、不安げな瞳をしています。
正直、毎日がハッピーな状況ではないのでしょう。

もちろんこの女性が、日本人のレイキティーチャーからレイキをもう一度一から学びなおしても、まったく問題ありません。

それはこの女性の自由な選択です♪

でも…。
私は、この女性の師範に当たるカナダ人のレイキティーチャーのかたとも直接の知り合いだったので、余計に考えさせられました。

(カナダ人のレイキティーチャーのかたも、申し分ないほどステキなかただからです。先ほどの女性の事も、とても熱心に気に掛けておられます。)

私はその後、一人になってからも、その女性の事を考えていました。

彼女は『日本人のレイキティーチャーから受講した、と言うとハクがつくから』と言っていたけれど、つまりそれって、自分以外の誰かに向けてアピールしたい気持ちが強い、って事だよなぁ…。

レイキをうまく使いこなし、自分の人生に活用するという事以上に、資格を取得する事(それをアピールする事)のほうにばかり意識が向いている…。

彼女は有名な先生から受講した、と自分を周囲にアピールする事で、一体何が手に入るような気がしているんだろう?

(そう、その答えは あなたが今感じられた通りかと思います。)

この女性、
「わー!あの有名な○×さんからアチューンメントを受けたのですか!すごいですネ~!」って周囲の人たちから言われたいんじゃないか、ってコト。

それがこの女性にとって、とっても重要なのだということ。

…うんうん、分かると思いませんか…!
この「誰かに自慢したい」という気持ち。

誰だって、周囲から「わーすごい!」って言われたい。

いくつになっても、大人になっても、「わーすごい!」と称賛されたり褒められるのは快感ですよネ(^_^;)。
(…だって人間だもの、ネ(笑)。)

じゃあ、なぜこの女性は「すごいですよネ~!」って周囲の人からキラキラした目で見られたいんでしょう?

そうされる事をそんなにも重要視し、望んでしまうのでしょうネ?

「そのためなら、今の自分のティーチャーからではなく、別のレイキティーチャーから次の講習を受けたい!そのためなら、さらにお金を払う!」と思うほどに。

(あなたは、なぜだと思います?)

いつも不安げな瞳をしているこの女性。

もう少し会話をしてみると、彼女は『今の自分』のままではとても不安なようでした。

いえ、それどころか『今の自分では不十分』と強く感じて焦っていました。

だからこそ『安心感が欲しい!』『気持ちを落ち着かせたい!』『そのためには何かが必要』と考えているようでした。

この女性は心の深い深い部分で、こんな思い込みを持っているかも知れません。

「もしもカナダ人のレイキティーチャーよりも有名な偉いティーチャーから受講したなら、自分も偉くなれるような気がする。」

これは何も、レイキの世界に限ったことじゃないと思いませんか。

この女性と同じく、私の心理相談を受けに来られる多くの相談者さんが『自信のなさを どうにかしたいんです』と言ってこられます。

(で、英会話や各種資格試験に臨んで努力されてい相談者さんも多く存在します。)

「資格を取りたいから頑張るぞ!」と思う心そのものが悪い、という話ではもちろんないのです。

資格を取るのはとってもステキなこと♪
当然です。

資格を取りたいから頑張るのも、とてもステキ♪
当然です。

だけど…要は『動機』の問題なんですよネ。

「何となく資格がないと不安」「資格さえあれば、人生が変わるような気がしている」人がいます。

「今の自分じゃ何かが不足している…。だからオプションパーツのように『資格』をつけたい…。」

「そうしたら今以上にもっと、周囲の人たちから認められる気がする。欲しい人生が手に入り、楽にのびのび生きていける気がする…。」

そのかたたちはどこか、自信がなさそうに見えちゃいます。

焦っていて余裕がなかったり。

とにかく「人生を変えたい!変えなくちゃ!」という思いが先にあり、辺りをキョロキョロ見回して、「資格を取れば変わるかも?!」という結論に至っているようです。

これは、最初にお話した、エステに通って、皮肉にもどんどん不安や落ち込みが増してしまった人の心のカラクリと似ています。

「おかしい…。こんなに美しくなるための努力をしているのに、まだステキな出会いがないわ」

「せっかくいいなって思える人と知り合ったけれど、本当の自分を知られてしまうと、とてもお付き合いは続かないだろう。それを考えただけで、とても近づけない」

「以前よりは随分綺麗になれたと自分でも思うし、周囲も褒めてくれる…。私の内面を知られたら、きっとガッカリされてしまう…。」

その一方で、
「エステで綺麗になったら自信がついて、そうしたら恋もうまくいって、トントン拍子に幸せになっちゃった♪」
というかたもいるわけです。

(資格も同じですよネ。「英語が話せるようになって、念願の留学も果たせて、以前とは全然違う満ち足りた人生が手に入った!」という人もいますもんネ。)

やっている事は同じ。
けれど、どこかに落とし穴があるようです。

この差が、人生の幸せとものすご~~く大きく関わっているようなのです。

ここでいま一度、あの言葉に立ち返ってみませんか?

「悟りとは、苦しみの終わりである」
by 辻耀子

(あっ、違いました、失礼!)

「悟りとは、苦しみの終わりである」
by ブッダ


こんな時は、「なぜなぜゲーム」をするのがいいのかもしれません。

「あなたはなぜ、それを頑張るの?」

「あなたはなぜ、モテたいの?」

「あなたはなぜ、資格を取りたいの?」

「あなたはなぜ、もっとお金持ちになりたいの?」

「あなたはなぜ、痩せたいの?」

「あなたはなぜ、結婚したいの?」

けれど努力の結果、ホントに安心感を得られる人と、より一層不安感にさいなまれたり、変われない自分に落ち込む人がいる。

私は、この『努力しているのに、いえ、必死で努力しているからこそ、それが裏目に出てしまい、なかなか報われない』というかたを見ていると、本当に切なくなってしまいます。

だってだって…、人一倍頑張っているのに。
そんな人こそ、誰よりも報われたっていいはずなのですから…!

何をどうすれば、正反対の結果が得られるんでしょうか?!

ともあれ、キーワードは『動機』。

(次回は、この続きを私なりに書いてみたいと思います♪)

 

今回の内容にギクッ、グサッ、ギョッ、としたあなた。
あなたが今居るトンネルから脱出できますように。

昔、トンネルに居た私より心をこめて次回も書きますネ♪
待っていて下さい。

あなたとのご縁に、心からの感謝を込めて…。


今回のまとめ

「苦しむ人と幸せになる人の差。鍵は『動機』にあるようです」

by 辻 耀子