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五戒・2

なぜ人は怒ってしまうのか?

こんにちは♪
理事長の辻耀子(つじようこ)です。

前回からお伝えしている「招福の秘法」のつづきです♪

『今日だけは
怒るな
心配すな
感謝して
業をはげめ
人に親切に

朝夕合掌して
心に念じ
口に唱えよ』

この言葉は、レイキの創始者である臼井先生が残された『招福の秘法』であり『萬病の霊薬』です。

「これって、実はすごい暗号!」

私は、この文を『幸せという宝のありかを示す地図』だと思っています(笑)。

今回もこの言葉に含まれる 宇宙法則の謎解きをしてみますネ。

(※これは一個人である私の勝手な解釈にすぎません。ですので、全ての人が私の解釈に同意して下さる必要はもちろんありませんのでネ。異論、反論、批評は どうぞお心に留め置き下さい。)

では、今日は『怒るな』の部分について書いてみたいと思います。

あなたは今、誰かに対して腹が立っていますか?

世間を騒がせるさまざまなニュース、職場の人、ご家族…。

(あっ、いま誰かの顔を思い浮かべられましたか?)
(そして、どんなことを思い浮かべられましたか?)

お恥ずかしながら告白すると、私は昔、起きてる間の大半、腹を立てていました。

そんな自分が大嫌いでした。

でも、落ち着いてよくよく考えてみると怒りのタネになっているのは、いつも過去のことばかりだったんです。

「あんなことを、言われた」
「ひどいことをされた」
「誰も助けてくれなかった」
「ちゃんとできなかった自分が嫌!」

ね?

原因になっている出来事って全部が全部、もう過去の出来事ですよね?

でも、心のなかではその出来事をなんども思い出し、そして起った時と同じように、何度も怒る!(^-^;

こうして、過去の出来事、つまりすでに幻で、今ここにないものに囚われつづけていると…。
前回もお伝えしたように、結局、目を開いていても外の景色は映っていない状態に。

では、どうすれば『今日だけは怒るな』を実現できるんでしょうか。

過去のわたしは、自分が怒るたびに何とかその『怒り』をねじ伏せようと努力していました。

喉元まで怒りがせりあがってきたならグーッとお腹のほうへと押し込めてこらえるのです。

この感覚、きっとあなたもよくご存知でしょう。(我慢…ですよネ。)

そして、知らず知らず拳を握りしめているかもしれません。

そんなとき、私達は誰かのために手を開き、手当てをさせていただくというような平穏な気分にはないものです。

…そして怒ったり、こんな我慢を長年続けていると、やがて病気になったり身体を悪くします。

我慢は『自虐行為』です。

顔で笑って心で泣いたり怒ったり…それをこらえすぎたせいで、うつ病になるかたもおられます。

(自分の心に嘘をつき、頑張りすぎた人ですネ。でも、そうするしかなかった。歯を食いしばるしかない状況だったのだとお察しいたします。)

ではなぜ、私たちは怒りを押し殺し、我慢をするのか…?

自分の心の中から、怒りそのものを「なかった事」にしてしまいたいからではないでしょうか?

怒っている自分が嫌で、耐えられなくて自己嫌悪してしまう…、

心の中に、黒いモヤモヤが生まれてしまった気がして、慌ててその黒を消し去り真っ白にしようとしてしまう…。

心の中を、白色だけにしておきたいのです。

だから我慢して、こらえようとするのではないでしょうか。

けれども残念ながら、我慢して押し殺そうとも怒りはなかなか消えてなくなってはくれないものなんですよネ。

それどころか、我慢ばかりを重ねていると、やがてあなたの心の中には『怒りの種火』が生まれてしまいます。

そう。
種火が常に付いている状態になるのです。

こうなると、苦しいです。

怒らないでいようとするはずが、日常の、ほんのささいな出来事で、種火はすぐに着火してしまうのです。

たちまち「ボウッ!」と大きな炎に早変わり。
瞬間湯沸かし器みたいになっちゃうのですネ。

道を歩いていて、タバコをポイ捨てする人を見かけただけで「ボウッ!」

電車を降りようとした時、あなたが降りるのも待たずに、押しのけて乗り込んでくる誰かがいて「ボウッ!」

テレビをつければ、タレントのバカ笑いに「ボウッ!」

ニュースをつければ、情けないニュースの連続に「ボウッ!」

『怒り』の対処法に『我慢して押し殺す』という方法を使うと、結果的に逆効果になります。
あなたは四六時中、怒っている人になっちゃうのです。

これでは本末転倒です。

そこで、まず、認めてください。
そのやりかたには、効果がないっていう事を!!!

では、一体どうすればいいのか。
それを今からお伝えします♪

怒りの奥には「愛」が隠れている

七転八倒の末、私が見つけたのはこんな事でした。

ある時、自分の怒りをじーーーっと観察したのです。

それはもう、胸くそ悪いひとときでしたが、(自分がいかに低俗で嫌な人間なのかを思い知るような気がして、本当に怖かったですが)観察し続けました。

そして、ある事を発見しました。

私はどうやら、悲しいのです。
悲しくて悲しくて、やりきれなかったのです。

相手が分かってくれなくて、心が通じなくて、寂しくて。

私は、誰かに腹を立てている時、いつもこう考えていました。

「あなたは何でそんな事をするの!何で人を傷つけるの!」

私は、ムカつくその人の事を、何とか変えたいようでした。

“だって、本当のあなたはそうじゃないでしょう?本当のあなたは、やれば出来る人だよ。”

だからこそ、相手の行動に幻滅して、心が傷つき、嫌になるのです。

で、怒りが込み上げてしまっていたのです。

…どうやら私は、相手に対して「あなたは変われるのに」と、そう信じているようでした。

つまり、ここまでの話をまとめると、こんな感じです。

例えば私は、Aさんの最大能力を80点だと見積もっているのです。
なのにAさんは、20点や30点しか頑張りません。

例えばAさんの優しさの度合いが80点だとして。
なのに、「どうせオレは10点だよ」と、10点分ぐらいしか誰かに優しくしないのです。

ひどい場合は、マイナスの行動をする人も居ます。
こんな時に、私はどうやら激しく怒っているようなのです。

たとえ、道ですれ違っただけの、マナーの悪い人に対しても。

ニュースで事件が発覚してふてくされながら記者会見を開き、謝罪をしている大物政治家や官僚、どこかの会社の社長にも。

もしも私が「うん、あなたはその程度の人だよね」と見積もっていたなら、ただ呆れるだけで、怒りは沸き上がらないはずなのです。

だって相手の行動は、ある意味予測どおりじゃないですか。

もしもあなたが誰かに対して腹の立つタイプならば、よ~くご自分の心の中を覗いてみて下さい。

「何でそんな事するの!」って言って怒っている時、あなたは相手の価値をとても高く見積もっています。

「何でもっと優しくできないの!」って怒っている時、あなたは相手が本当は優しい人なのだと信じています。

(優しさを出せて当然の人であると、 相手を高く見積もっています。)

つまり…あなたの『怒り』の正体って、本当は、『相手の価値が見えているから』じゃないですか?

たとえばあの汚職政治家のこと…。

「やっぱりバカだと思ってたけど、 バカだね(笑)。」
と思える人は、相手の事を最初からそう見ていた事になりませんか?

(想定範囲内だったわけです。そうすると、怒り嘆く気持ちは湧きあがってこないのです。)

同じ汚職政治家をテレビで見ても、
「何で…!もっとしっかりやらないの! みんなのために!!」
と怒りが込み上げてしまう人は、実は、その汚職政治家が本当は優しさを与えられる人物である事を心のどこかで信じているのです。

だからこそ、
「何でその人を幸せに出来る能力使わないんだよ!」
という怒りが込みあげてしまうのです。

だから私は、怒りを持つあなたこそ、素晴らしいと思う。

なぜなら、そんなあなたの怒りの正体は、『愛』だからです。

相手の真実の優しさや愛が見えるからこそ、(または能力が見えるからこそ)その資質や能力をまだ上手く発動できていない人、活用していない人を見ると、苛立ったりつらくなるのです。

ここに気付けたら、『誰かに対して怒ってしまう自分自身』のことを、あなたは許せちゃうはずです。

怒りは「愛」から来ることを受け入れよう

ここまでを、まとめます。

悲しくて、つらくて、やりきれなくて…。
でも、誰かを変える力もない。

そんな無力でちっぽけな自分を感じそうになると、私たちは慌てて心にフタをして、代わりに怒るのです。
「けしからん!」「何やってるの!もう!」と…。

あるいは、怒りを抑えて「人を変えるには、まず自分から」などと、言い聞かせる人も居ます。
(※ この言葉にも要注意です。)

まれに、ご自分の心にある怒りをちゃんと感じずに、ごまかすためにこの言葉を使っている人を見かけますが、それは『我慢』であり『自己欺瞞(ぎまん)』に過ぎません。

考え方や心がけは素晴らしいのですが、これをやり続けると、ますますあなたは自己嫌悪に陥ります。

そしてそれはやがて、『自虐行為』に繋がっていくのです。

さらに、その『我慢』は、あなたの身体や心から自由を奪っていきます。

(もちろん、正しい意味合いで気持ちよくこの言葉を活用されておられるかたは、そのままでバッチリだと思いますヨ!)

というわけで…。

もしも怒りを感じた時に、相手に愛を感じているのだ(相手の能力を信じているのだ)という事を勇気を持って認められると、ホッと肩から力が抜けます。

あなたはそれほどまでに思いやりに溢れた、情の深い人なのです。

『今日だけは怒るな』という言葉を前にしたとき、自分が過去に囚われていないかを振り返り、ご自分のこの愛情にも気づいてさしあげてください。

そして、ご自分の下腹に手を当てて、まず自分自身を充電してみて下さい。

こんなにも相手のために、相手がよくなるために、何かしてあげたくてイラッとくる自分を
許してあげてください。

愛に溢れるあまり怒ってしまうご自分の事、蹴飛ばすどころか褒めてさしあげていいほどですよ…!

人は誰かを変えることは出来ません。

これは悲しい事ですが、宇宙法則ですネ…。

ですので、変わろうとしているタイミングのかたでなければ、レイキを使おうとも、なかなか
ミラクルは起きてはくれません。

だから、そんな時こそ、腹の立つそのかたに向けて、そっと遠隔レイキを送ってあげてください。

現段階のその人には、誰かを傷つけずにはいられないつらい事情があります。

それほどに人生が苦しかったのです。
頑張ってもうまくいかなかったのです。

助けて欲しかった時、誰も手を差し伸べてくれなかったのかも知れません。
だから世間を恨んでいるのかも。

だけど本当は、あなたと同じように「今よりも少しずつ成長したい」という気持ちを持っている人かもしれないのです。


今回のまとめ

「怒ることのできるあなたこそ素晴らしい」

by 辻 耀子


★『不安やストレスから解放される方法・あなたらしさを開花させ、さらに自由な人生へと軌道修正する極意!』…そんな日本式レイキの真髄は、『アチューンメント講座・上級』で学べますヨ。

あなたとのご縁に、心からの感謝を込めて…。